• 中学2年生 「ジェンダー平等について考える講演会」

中学2年生 「ジェンダー平等について考える講演会」

2023.11.24

  • 2022年度入学

11月14日(火)に経済産業省の神野真帆さんを講師としてお招きし、ジェンダー平等について考える講演会を行いました。演題は「ダイバーシティと女性活躍の推進」で、ダイバーシティとは何か、ダイバーシティ経営(多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営)の利点について様々なデータやグラフなどを元にお話をしていただきました。ダイバーシティ経営に取り組むことで、会社のイノベーションが起こりやすくなったり、働き方が改善したり、就職においても人気が出ていることを学びました。
その後、女性活躍について焦点を当ててお話をしていただきました。女性活躍と聞くと、「どうして女性だけ?」と考えてしまいますが、女性活躍は「女性も男性もそして誰もが活躍する社会」ということを学びました。また、平等と公平性の考え方の違いから、個人の違いをきちんと考慮してそれぞれにあった支援を提供することの重要性を説明していただき、女性に対して会社などが支援を行うことの意義についても理解することができました。
日本における女性活躍の現状を考えるにあたって、「将来パートナーができた場合に共働きしたいですか?」「その場合、パートナーとあなた、先に家に帰って家事・育児をするのはどちらだと思いますか?」という問いかけに、生徒は迷いながらも一生懸命に考えている様子でした。
最後にアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)のお話をしていただきました。誰もがアンコンシャス・バイアスを持っていること、人には多様な性質、生き方があることを知ることで、こうしたアンコンシャス・バイアスに気づき、それを相手に押し付けないようにすることが多様性理解の観点で大切であることを学びました。
中学2年生という多感な思春期真っ只中だからこそ、こうした多様性理解について学ぶことはとても意義があることだと考えています。こうした貴重な学びの機会を与えてくださった講師の神野さんに感謝いたします。そして、こうした学ぶ機会を今後も設けていきたいと思います。

                                                             中学2年学年主任

 以下、生徒の振り返りの一部を紹介します。

・ジェンダー平等が達成されている企業の方が、そうでない企業よりも勝るところが多くあるということに驚きました。一方で、多様性にばかり気を取られて、制度が整っていないと逆効果だということも知ることができました。今回の講演会をきっかけに、自分でもジェンダー平等について考えたいと思いました。

・ジェンダー平等について個人的に考えるようになったのは中学生になってからで、あまり女性側の環境は考えず、ジェンダー平等を進めていくことで生じる男性側の不利益などばかりに注目してしまっていた。今後は女性側の環境や意見もちゃんと見て自分の考えを決めていきたい。

・改めて、LGBTQ +の人の多さや、それらの人に対する現状につい知ることができました。また、自分の中に女性に対する偏見があることにも気づけました。講演会での「仮に共働きになったとして、自身が先に帰って家事をするか?」という質問にて、男の人の方が年収が高いだろうし、おそらく自分は会社で働くだろうなと思ってしまいました。そのような偏見をこれからの生活で意識して、次第に無くしていきたいです。